詩
全部手放したい大事なものもいらないものも捨ててしまいたい守り切る力がないから落としてしまいたくないから守れなかったと懺悔したくないから今のわたしにはどれも耐えきれないから息を吐く息を吸う生きてる こと すら全部手放したい
淡い色が目に溶けてふわふわ浮かんでるうまく泳げなくてぐるぐるもがいてる深い深い底にある その光がなんなのか知りたくて 手を伸ばした胸を引き裂く痛みに慣れなくてひとりで耐えることには慣れて涙はいつから出なくなったかな空中に問いかけたふと頬から…
心がざわついた声にならない言葉は行き先を探して酸素と二酸化炭素の合間を駆ける震える唇からは気の利いた言葉は生まれなくてただ時間が過ぎて行くだけねえあたしこんなつもりじゃなかったよ何回ぼやいても進めないねえあたしそんなつもりじゃなかったよわ…
大好きだって伝えたい取りこぼさないよう抱えて大好きだって伝えたいすれ違わないようまっすぐ知らない街を走った目を瞑ったまま走った呼吸がうまく出来ない透明な夜が来る溢れたしずくは何にもならなくて掠れたこの声は君に届かなくてそれでも大好きだって…