どのあたしもあなたには必要なさそうだ
心がざわついた
声にならない言葉は行き先を探して
酸素と二酸化炭素の合間を駆ける
震える唇からは
気の利いた言葉は生まれなくて
ただ時間が過ぎて行くだけ
ねえあたし
こんなつもりじゃなかったよ
何回ぼやいても進めない
ねえあたし
そんなつもりじゃなかったよ
わかっているのに通れない
声を枯らすことさえ
あたしには遠くて
あなたはそこにいるのにまるで届かないの
なんて言ったらいい
なんて言ったらいい
どの言葉もあなたには必要なくて
どのあたしもあなたには必要なさそうだ